
大学の仲間グループに彼が「彼女と別れた」と投げた深夜。同じグループにいた私が「そうなんだ」と返した瞬間
コラム
付き合って2年半の彼が、共通の友人たちのグループチャットに「彼女と別れた」と投稿したのは、些細な喧嘩をした夜のことでした。
深夜に光った通知
その夜、私は布団に入ったままスマホを見ていました。週末のデートを彼が直前にキャンセルしたことで、少しやり取りがぎくしゃくしていた日のことです。「仕事が入った」と言われて、「わかった、気にしないで」とだけ返した自分の素っ気なさも、少し引きずっていました。
夜11時を過ぎた頃、大学時代の仲間6人が入っているグループチャットに通知が光りました。普段はほとんど動かないグループです。開いてみると、彼の名前の横に「彼女と別れた」の一文が表示されていました。画面をスクロールしても、ほかに何も書かれていません。ただ、その一行だけでした。
打ち込んだ5文字
目の奥がじわっと熱くなるのと同時に、妙に頭のほうは冴えていました。このグループには、私もいる。彼はそれを忘れている。それとも、忘れていないのか。
「そうなんだ」
それだけ打って送信しました。指が震えているのは自分でもわかりました。送ってから、画面を閉じることもできず、そのまま見つめていました。グループの友人たちの既読がひとつ、ふたつと増えていきます。誰も何も書き込めない沈黙が、広がっていくのが見えるようでした。
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1分もたたないうちに
























