
「うちとは住む世界が違うから」彼との交際を反対され続けた私が、父に返した最後の言葉
コラム
付き合って1年になる彼を、初めて父に紹介した日のこと。父の口から出た一言が、私の中の何かを少しずつ壊していきました。
父の第一声
彼を実家に連れていったのは、秋の連休のことでした。彼は手土産に和菓子を持ち、玄関で深々と頭を下げました。母は笑顔で迎えてくれたのに、父はリビングのソファに座ったまま、彼の顔をじっと見ていました。
食事のあと、彼がトイレに立った隙に、父が低い声で言いました。「うちとは住む世界が違うから」。意味がすぐには飲み込めず、「それってどういう意味?」と聞き返しました。父は答えず、お茶を一口すすっただけでした。
噛み合わない言い分
その夜、彼が帰ったあと、父と話し合いました。「あの子が悪いとは言ってない」と父は繰り返します。「じゃあなんで反対するの」と食い下がっても、「お前のためだ」としか返ってきません。
彼の何がいけないのか。学歴なのか、収入なのか、家柄なのか。具体的なことは何ひとつ言わないまま、父はただ「住む世界が違う」の一点張りでした。母は黙って台所に立っていました。視線を向けても、こちらを見ようとしませんでした。
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叫んでしまった言葉
























