
「文字だけじゃ気持ちは伝わらない」が口癖の彼に反論→翌日、スクロールが止まらない長文が届いて
コラム
スクロールが止まらなかった夜
翌日の夜。スマホが震えて、彼からのメッセージを開いた瞬間、スクロールする指が止まりました。普段「了解」しか打たない彼が、画面を何度もスクロールしないと読みきれない長さの文章を送ってきたのです。
「うまく書けないけど、伝えたいことがある」
そんな書き出しから始まる文章は、句読点の位置がおかしかったり、同じことが書いてあったり、お世辞にも上手とは言えませんでした。でもそこには「お前がツッコむときの声が好きだ」「怒った顔も泣いた顔も全部覚えてる」と書いてありました。そして最後にこうありました。
「文字じゃ伝わらないって言ってたのは、ちゃんと伝えたいのにうまく言葉にできない自分が怖かったから」
画面がにじんで、何度も読み返しました。
そして...
翌朝、私は彼にメッセージを送りました。
「昨日のメッセージ、スクリーンショット撮った」
返ってきたのは「やめろ」。でもそのあとに、小さく「また書く」と続いていました。
文字にすれば薄っぺらくなる。彼がそう思い込んでいたことを、私はずっと知りませんでした。あの長文は今もスマホの中にあります。落ち込んだ日にそっと開く、私だけのお守りです。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























