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デートのたびに「楽しかった」としか送れなかった→彼女に問われて気づいた、一言に詰め込んでいた全部のこと

コラム

彼女に「具体的にどこが楽しかった?」と聞かれたとき、指が止まりました。答えがなかったわけではありません。ありすぎて、どこから伝えればいいのかわからなかったのです。

一言しか出てこない

昔から、気持ちを言葉にするのが苦手でした。嬉しいときも、感動したときも、口から出てくるのは「すごい」とか「よかった」ばかり。心の中にはたくさんあるのに、文字にしようとすると途端にうまくいかなくなるのです。デートの帰り道、伝えたいことは山ほどある。でもメッセージの画面を開くと、結局いつも同じ言葉しか浮かんでこない。「今日楽しかった、ありがとう」。毎回それが精いっぱいで、送信したあとにいつも「また同じだ」と小さくため息をついていました。

聞かれて固まった夜

動物園デートの帰り、いつものように「今日楽しかった、ありがとう」と送りました。すると彼女から返ってきたのは、「ありがとう、ちなみに具体的にどこが楽しかった?」という一言。既読をつけたまま、画面を見つめていました。楽しかったことなら覚えている。ペンギンを見て笑い合ったこと、お昼を食べているときの彼女の表情や変なイントネーションの「おいしいね」、お土産を選ぶ横顔、帰りの電車でもたれてきた肩の重み。どれも鮮明に残っているのに、それをどう伝えたら伝わるのか、まるで見当がつかなかったのです。

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