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俺は妻の手芸を「時間の無駄」と笑っていた→入園式で起きた出来事に、自分の浅さを思い知った

コラム

ロビーで囲まれた妻

 

入園式当日、式典が終わってロビーに移ったとき、思いがけない光景が目に入りました。何人かのママたちが、娘のバッグを指して妻に話しかけているのです。「ねえ、そのバッグすごく可愛い。どこで買ったの?」「あ、ほんとだ。お店で売ってるやつみたい」。

妻は少し照れながら答えました。「全部手作りなんです」。一瞬、周りの空気が変わりました。「えっ、本当に?売り物みたい」。次々とママたちが集まってきて、妻に質問を投げかけています。俺は少し離れた場所から、その様子を眺めていました。妻が褒められている姿を、俺は8年間で一度も見たことがなかったのです。

そして...

 

帰りの車内、俺はハンドルを握りながら、いろんなことを考えていました。父親の口癖をそのまま妻にぶつけてきた自分。妻が一人で抱えてきた時間の重さ。信号で止まったとき、自然と口から言葉が出ていました。「すごいな。バカにしてごめん」。

妻は驚いた顔でこちらを見ていました。「これからは趣味の時間、ちゃんと作ってよ」。続けてそう伝えると、妻は少し笑って何度かうなずきました。次の休み、俺は娘を公園に連れて行きました。家を振り返ると、リビングの窓から、布を広げる妻の姿が見えました。あの後ろ姿を見られなくなるところだったと思うと、俺はずっと損な夫をやってきたのかもしれません。

(30代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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