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「女に現場は無理だよ」と笑った職人→新人の私が半年後に聞いた一言

コラム

足場が傾いた朝

配属から半年が過ぎた、晴れた日の午前のことでした。親方が3階の足場で作業をしていたとき、固定金具が外れて足場が大きく傾いたのです。

親方は宙に投げ出されかけましたが、私が前夜に補強しておいた予備の金具が引っかかり、寸前で足場は持ちこたえました。下から見ていた私は、夢中で「親方!」と叫んでいました。地上に降りてきた親方は、私の顔をまっすぐ見て、低い声で言いました。「悪かった。あんたの言う通りだった」。

そして...

翌朝の朝礼で、親方は現場全員の前で言いました。「女だ男だじゃねえ。安全に向き合うやつが現場で生き残る。俺はそれを忘れてた」。誰も笑いませんでした。私の隣で、若手の職人さんが小さくうなずいているのが見えました。

辞めようとしたあの夜のホームの景色は、今もときどき思い出します。あのとき帰る電車に乗らなくてよかったと、心の底から思っています。私はこの先もこの現場を守る仕事を続けていきます。

(20代女性・施工管理)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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