
彼女のお弁当に「すごい」と返した俺が、追加の褒め言葉を要求されて固まった話
コラム
彼女から届いたお弁当の写真に、俺は素直に「すごい」と返しました。けれどその一言で、ちょっとしたすれ違いが始まってしまったのです。語彙の少なさを思い知らされた一日のことです。
「お弁当作ったよ」が届いた昼休み
平日の昼12時、彼女から「お弁当作ったよ」というメッセージと写真が届きました。きれいな弁当でした。彩りもよくて、いつもより気合いが入っているのが伝わってきます。普段あまり褒め言葉を使わない俺にとって、「すごい」は最大級の感心を込めた言葉です。だから素直に「すごい」と返しました。我ながらいい返事をしたつもりだったのです。
「それだけ?」で固まった俺
返した直後、彼女から「それだけ?」と返ってきました。画面を見つめたまま動けなくなったのです。「それだけ?」とは、何が足りないのか。正直、「すごい」以上の言葉が浮かばなかったので、ひとまず「美味しそう」と打ち足してみました。けれど次に届いたのは「もっとない?」のひとこと。語彙が尽きました。何を求められているのかわからないまま、入力欄にカーソルだけが点滅していたのです。
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会議に逃げ込んだ午後


























