
彼女からの「前の彼女にも言ってたんでしょ」ツッコミに、「初めてがお前みたいなもん」と返した話
コラム
彼女からのいつものツッコミにいい加減正直に答えてみたら、こっちが照れる結末になった話です。何でもないやりとりに、彼女との時間を改めて感じたあの日でした。
僕は20代後半の会社員で、付き合って1年の彼女がいます。彼女には少し可愛い癖があり、僕が甘いことを言うたびに「前の彼女にも言ってたんでしょ」とツッコんでくるのです。普段は「またそれかよ」と笑って流していました。けれど、ある土曜の夜、僕はいい加減ちゃんと答えてみることにしたのです。
いつもの夜のいつものツッコミ
土曜の夜22時、ソファでスマホを開きながら、僕は昼間のデートのことを思い出していました。彼女とランチをして、夕方に別れたばかりです。普段あまり感情を口にしない自分にしては、珍しく「今日ありがとな。やっぱお前と一緒にいる時間が好きだわ」と、ストレートなメッセージを送りました。
数秒後、彼女から返信が届きました。「前の彼女にも言ってたんでしょ」。僕は思わず笑いました。彼女はこの癖があって、僕が甘いことを言うたびに同じツッコミを返してくるのです。いつもなら「またそれかよ」と笑って流すところでした。
いい加減正直に答えてみた夜
でもその夜は、なぜか正直に答えてみたくなりました。理由はうまく説明できません。たぶん、彼女に毎回茶化されているのに、ちゃんと向き合っていないことが、自分でも少し気になっていたのだと思います。
僕は短く2通に分けて返信しました。「前の彼女に言ったことはない」「そもそも付き合ったの2人目」。送信したあと、少し気恥ずかしくなって、スマホを膝に伏せて置きました。すぐに既読がつきましたが、彼女からの返信が来るまでに数十秒の間がありました。「2人目?」。短く一言、戸惑いの混じった返信でした。
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不器用な本音
























