
件数を数えて「半々だよ」と返した夜、俺が遡って気づいた本当の問題
コラム
自分の返信を見直して
何かを間違えたのだと、ようやく察しがつきました。違和感を覚えながら、俺は今度は自分の返信だけを上から追い直しました。
「了解」「OK」「いいよ」「うん」「わかった」同じような短い言葉が、何十件も並んでいたのです。横には、彼女の長い文章。仕事であった話、見つけたお店、休みの日の予定。彼女が時間をかけて打った文章の隣に、俺の短いひとことが貼り付いていました。
彼女が言いたかったのは、件数の話ではなかったのだと、そこでようやくわかったのです。
そして...
翌朝、彼女から「おはよう」と届きました。いつもなら反射的に「おはよう」とだけ返すところですが、今日はすぐに打てませんでした。何を打てばいいのか、考えてもうまくまとまりません。
結局、出てきた言葉は「おはよう」だけでした。送信ボタンを押した瞬間、また同じことを繰り返したと感じました。気づくのは一晩でも、変わるのはこんなに難しいのだと、画面を見つめながら思います。それでも、昨日まで気づきもしなかった自分よりは、ほんの少しでも前に進めたはず。
次に彼女が話しかけてくれたとき、ちゃんと返事をしようと、それだけは決めました。
(20代男性・エンジニア)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























