
「私の写真撮らないよね」と責めたら、彼が「撮ってるよ」と見せた数枚に思わず笑った
コラム
送られてきた数枚に思わず笑った
「いつの間に撮ったの」と返すと、「お前が気づかない時に」と短い返信が届きました。そのあとに、頬を赤くした絵文字がひとつ。普段、絵文字をほとんど使わない彼にしては珍しい反応でした。「一言言ってくれれば構えないのに」と送ると、しばらく間があってから「自然なほうが好き」と返ってきました。画面を見つめながら、思わず笑ってしまいました。さっきまでの寂しさはどこかに消えていて、ただ照れくさい気持ちだけが残っていたのです。
そして...
あの夜から、彼のスマホにある「気づかれていない私」の枚数を、なんとなく想像するようになりました。私が知らないだけで、私が笑っていた瞬間、ぼんやりしていた瞬間が、彼の中にちゃんと積み重なっていたのだと思います。寂しいと感じていたアルバムの空白は、私が見ていなかった場所に、別の形で残っていただけでした。撮られていない自分を心配する必要なんて、最初からなかったのです。今では、私からも「今日はちゃんと撮ってね」とお願いするようになりました。彼は照れながらも応じてくれます。構えた写真も、構えていない写真も、どちらも大切な記録になっています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























