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自分のやり方が正しいと信じていた私が、嫁の前で口にしてしまったひとこと

コラム

私は60代の専業主婦で、嫁いでからずっと親戚の集まりを取り仕切ってきました。お盆の集まりも30年以上、私のやり方で続けてきたものです。今年は嫁に任せるつもりでしたが、上がってきた段取りを見ているうちに、つい口を出したくなってしまったのです。

「任せる」と言ったけれど

結婚して5年。働きながら家事もしている真面目な人で、私は嫁を信頼しているつもりでした。今年のお盆の集まりは、そろそろ任せてみてもいい頃かと、自分から言い出したことです。

ところが、嫁が持ってきた段取り表を見ると、料理の品数も、招く時間も、私が長年してきたものとは少し違っていました。間違っているわけではありません。ただ、私のやり方ではない、というだけのこと。それでも私は表に赤ペンを入れながら「やっぱりこうしましょう」と口にしていたのです。

「私のほうが、ね?」

それから10日のうちに、私は3度、段取りを書き直させました。仕事帰りの嫁が、夜、義実家にやってくる。私が変更点を伝える。嫁が黙ってメモを取る。その繰り返しです。

「嫁が仕切るな、なんて言いたいわけじゃないのよ。でも、こういうのは長年やってきた私のほうが、ね?」そう何度も口にしました。嫁の段取りを、私は信頼していなかったわけではありません。ただ、自分のやってきたものを変えるのが、どこか怖かっただけ。今思えば、それを認めたくなかったのです。

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油がはねた瞬間
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