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妻のブログを馬鹿にしていた僕。書籍化を告げる妻の声に、返す言葉が見つからなかった話

コラム

妻が始めたブログを、軽い気持ちで笑い続けていた僕。数年後のある夕食後、画面に映っていた一通のメールが、自分の言葉がどれほど浅かったかを思い知らせてくれました。

最初は微笑ましく見ていたはずでした

妻が数年前にブログを始めたとき、最初は応援していたつもりでした。子育てが落ち着いて、自分の時間を持つきっかけになれば良いと思っていたのです。

書かれているのは献立や節約のことで、内容は本当に他愛のないものでした。けれど続くうちに、妻が夕食後の1時間を必ず机に向ける姿が、なぜか落ち着かなく感じるようになっていきました。

妻だけが家の外側に何か繋がりを作っている気がして、自分はそこに入れない感覚がありました。今思えば、ただの嫉妬だったのだと思います。

「誰も読んでないよ」と言ったあの夜

ある夕食の時、テレビを見ながら何気なく口にしてしまいました。

「ブログなんて誰も読んでないよ」

妻が答えないので、もう一言。「誰も読んでないのに何が楽しいの」妻は手を止めずに「楽しいよ」とだけ答えました。

娘が僕と妻の顔を見比べていました。あの時の娘の表情が、後になって何度も思い出されました。妻は何も言い返さず、その夜もいつも通り机に向かいました。

僕はリビングのソファでテレビを観ながら、なぜか気まずさだけが残って、しばらくチャンネルを変えられませんでした。

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