
仕事だと嘘をついて花火をすっぽかした俺に、彼女が最後に送ってきたメッセージ
カップル
仕事だと嘘をついた俺のスマホに、遠くの花火の音を割って、彼女からのメッセージが届きました。
責める言葉のない一言を残して、彼女は俺の前から消えました。空けてもらっていた時間の重さに、いなくなってから気づいても、もう遅いのだと思い知りました。
彼女には仕事だと嘘をついた
彼女とは3年、夏の花火を一緒に見てきました。ただ、いつからかその約束が予定表の義務のように思えていたのも本当です。そこへ昔の仲間から集まりに誘われ、俺は迷わず行くと答えました。彼女には「今年は花火行けない、ごめん」と送り、続けて「急に仕事が入って、今週は抜けられそうにない」と嘘を重ねました。彼女はいつも大丈夫と受け止めてくれます。今回もそうだろうと、俺は勝手に決めていました。
嘘を重ねた直後に届いた、文字のない1枚の画像
座敷は昔のままの騒がしさで、俺は久しぶりに声を上げて笑っていました。そこへ彼女から「今どこにいるの」とメッセージが入ります。俺は画面も見ずに「会社。もう少しで終わる」と打ちました。次に届いたのは、文字のない1枚の画像でした。仲間の誰かが上げた、俺がジョッキを片手に笑う写真です。「久しぶりに全員集合」と書き添えられていました。彼女が花火の会場から、それを見ているのだとわかり、俺はジョッキを置きました。
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彼女の最後のメッセージ






















