
彼への「(笑)をつけないで」というお願いが、思わぬ形で返ってきた話
コラム
「(笑)」をやめてほしい。そう伝えただけなのに、彼から届くようになったのは「(今、笑っています)」という奇妙な一文でした。彼は何を考えているのでしょうか。
何を書いても「(笑)」がついていた
彼はメッセージの語尾に、いつも「(笑)」をつける人でした。
「好きだよ(笑)」「ありがとう(笑)」
付き合い始めた頃は、それも彼らしい照れ隠しだと思って受け止めていました。けれど「来年は一緒に住めたらいいな(笑)」の一文を読んだとき、私は返事に迷いました。本気なのか、冗談なのか。文末の「(笑)」がつくだけで、大事なことほど輪郭がぼやけてしまうのです。
考えた末に、私はメッセージを送りました。「メッセージに(笑)をつけないでほしいの」送信したあとも、入力欄のカーソルがしばらく点滅していました。
「(笑)」の代わりに届いたもの
私のお願いのあと、彼の返信は確かに変わりました。けれど、想像していた形ではなかったのです。
「今日のごはん、おいしかったね(今、笑っています)」
見慣れない一文に、思わず画面を見直しました。続けて届いたのは「会えてよかった(これは本気です)」「来週も楽しみにしてる(うれしいと思っています)」
「(笑)」が消えた代わりに、自分の状態をそのまま言葉にした、不思議な言い回しが並ぶようになりました。からかっているのか、お願いに真面目に応えているのか。読むほどに、どう受け取ればいいのか分からなくなっていきました。
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窓際の席で聞いた理由


























