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彼への「(笑)をつけないで」というお願いが、思わぬ形で返ってきた話

コラム

窓際の席で聞いた理由

休日に二人で入ったカフェで、私は思い切って尋ねました。「あの言い方、どうしたの」コーヒーカップを手の中で回しながら、彼は視線を窓の外に向けてから、こう言いました。

「(笑)をつけてれば、何でも冗談にできたから」

その一言で、これまでの「(笑)」の意味がつながった気がしました。彼は本気を伝えるのが怖くて、いつでも引き返せるように予防線を張っていたのです。「(笑)」をやめた彼が選んだ、あの奇妙な言い回しは、逃げ場をなくした人の、精いっぱいの正直さだったのだと思いました。

そして...

「(今、笑っています)」という一文を、私はもう奇妙だとは思いません。むしろ、彼が言葉の裏に隠していたものを、ようやく見せてくれた合図のように感じています。

帰り道、私は彼に短いメッセージを送りました。

「あの言い方、嫌いじゃないよ」返ってきたのは「(本当に、うれしいです)」のひとこと。不器用で、まっすぐで、彼らしい返事でした。これからは、輪郭のぼやけない言葉を、二人で少しずつ重ねていけたらいいなと思っています。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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