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共有アルバムに、私の名前が書かれた知らない席札の写真が増えていた話

コラム

スマホの通知音で顔を上げました。ふたりで使っている写真の共有アルバムに、新しい一枚が追加されたお知らせです。何気なく開いた画面に並んでいたのは、見覚えのないお店の個室と、テーブルに置かれた席札。そこには、私の名前が書かれていたのです。

アルバムに増えた一枚

ふたりで撮った写真をためていく共有アルバムを開くのは、ちょっとした楽しみでした。その日も同じ気持ちで通知をタップしたのです。けれど表示されたのは、私の知らない写真でした。きれいに片づいたお店の個室。長いテーブルの上には、何枚もの席札が等間隔に並んでいます。目を近づけると、そのうちの一枚に私の名前が書かれていました。ほかの席札には、彼の名前も。私はそんな集まりに出た覚えも、誘われた覚えもありません。どこで、誰が、何のために用意したものなのか。何ひとつ思い当たらないまま、画面を何度もスクロールして確かめました。

短い返事と、広がる想像

考えていても答えは出ません。私は彼にメッセージを送りました。「アルバムに知らない写真があったんだけど、これ何の集まり?」。返事はすぐに来ました。「ごめん、それまだ見せるつもりじゃなかったんだ」。それきり、彼からの言葉は途切れました。何の集まりかも、なぜ私の名前があるのかも答えてくれません。やましいことがないなら、どうして見せたくなかったのでしょう。私の知らないところで進んでいる、私の知らない予定。もしかして、別の誰かとの大事な席に、私の名前を借りただけなのではないか。考えれば考えるほど、よくない想像ばかりが膨らんでいきました。

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