おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

彼に頼まれた写真選び。候補から私が写ったものだけが消えていて、理由を聞いても答えてくれませんでした

コラム

膨らんでいく想像

それからは、考えないようにしてもうまくいきませんでした。誰かに見せるために、私を抜いたのだろうか。私といることを、知られたくない相手がいるのだろうか。一度浮かんだ問いは、次々に新しい問いを連れてきます。彼に直接たしかめる勇気は出ず、私は当たり障りのない返事を続けました。それでも、自分の返事の言葉数が減っていくのは、はっきりと分かっていました。

そして...

迎えた記念日、彼は一冊のアルバムを差し出しました。表紙をめくると、消えていたはずの私の写真が、ページいっぱいに並んでいたのです。「消したんじゃなくて、こっちに集めてたんだ」。彼は少し照れたように言いました。私を選び出して、別の場所へ移していただけだと知って、ずっと張りつめていた不安が、ふっとゆるんでいきました。一言そう言ってくれたら、と思わなくはありません。それでも、私の知らないところで私のことを考えてくれていた時間を思うと、その不器用さも、嫌いにはなれませんでした。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

HOT ITEM
  • X
  • Line