
「消したんじゃなくて、こっちに集めてたんだ」。彼女が写った写真を抜き出した、僕の本当の理由
コラム
彼女の返事が、少しずつそっけなくなっていく。気づいていながら、僕は本当のことを言えませんでした。隠し通すことが、これほど彼女を不安にさせていたなんて。
共有アルバムから、彼女が写った写真を一枚ずつ抜き出していきました。残したのは、二人で出かけた景色や料理の写真ばかりです。これで気づかれずに準備を進められる、そう思っていました。
気づかれたくなかった計画
付き合って一年の記念日に、彼女との思い出をまとめたアルバムを贈ろうと考えていました。一年分の写真は数えきれないほどあって、どれを入れるか一人では決めきれません。そこで、景色や料理の写真だけを彼女に選んでもらおうと思いついたのです。ただ、彼女が写った写真を残したままでは、何を作っているのか勘づかれてしまう。だから一枚ずつ抜き出してから、「今度の写真、どれがいいか選んでくれる?」とアルバムを送りました。
言葉を濁した僕
送ってすぐ、彼女から「これ、何に使うの?」と返ってきました。打ち明けてしまえば簡単だと分かっていながら、せっかくの驚きを取っておきたくて、僕は「選んでくれたら、それでいいから」とだけ返しました。送ったあとで、自分の言い方がいかにもそっけなかったことに気づきます。けれど、ここで引き返したら計画が台無しになる。そう言い聞かせて、僕はそのままにしてしまったのです。
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そっけなくなる返事


























