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ライブ会場でうちわを高く掲げた私→後ろの声に「今、いいところなんで」と言った

コラム

初めての現地参戦の日、私は会場に着いてからずっと落ち着きませんでした。推しが登場した瞬間、気づけばうちわを力いっぱい頭上へ掲げていました。後ろから声をかけられるまで、自分の手が誰かの視界をふさいでいるなんて、考えてもみなかったのです。

やっと会えた瞬間

何度も配信で見てきた推しに、ようやく会える日でした。チケットが当たったと知ってから、この日のために生きていたようなものです。開演してステージに推しが現れた瞬間、私はすっかり夢中になっていました。少しでも近くで応援したくて、うちわを高く掲げ、ペンライトを精いっぱい振りました。周りがどう見えているかなんて、そのときの私には少しも頭にありませんでした。

後ろからの声

どれくらい振っていたでしょうか。曲のあいだに、後ろの席のほうから遠慮がちな声が届きました。「すみません、うちわを少し下げてもらえますか」。聞こえてはいました。でも、せっかくの最高の場面を止めたくなくて、私は聞こえないふりをして、うちわを掲げ続けました。もう一度、その声が大きくなったとき、私はとうとう面倒に感じてしまい、振り返って「今、いいところなんで」とそっけなく返しました。そして、何事もなかったかのように、またうちわを高く戻したのです。

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推しの一言で
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