
「え、うちら友達でしょ?友達から金取るの?」ハンドメイド作品へのせびり→「ケチすぎ笑」と放った友人の末路
コラム
完売の貼り紙の前で
地域のクラフトイベントに出店した日、私の小さなテーブルには、思っていた以上の人が足を止めてくれました。手に取ったお客さんが「丁寧に作られてる」と笑顔で選んでくれて、いつのまにか順番待ちの列までできています。
用意したピアスが次々と売れていく中、列の後ろに、あの友人の姿がありました。彼女が私の前にたどり着いたのは、最後の一つが売れた後でした。完売の貼り紙を見た友人は、それでもかばんから財布を出して言いました。
「やっぱり一つ欲しいな。取り置きしてくれない?」
そして…
私は財布を出した友人に、穏やかに答えました。
「お友達でも、お代はちゃんといただいてるの」
特別扱いはしない。それは、作品に値段をつけたときから決めていたことでした。彼女は何か言いかけて、けれど周りで楽しそうに袋を提げているお客さんたちを見て、口をつぐみ、そのまま会場を後にしました。
それからしばらくして、共通の知人から聞きました。彼女は私だけでなく、ほかの友人にも「友達なんだから」と当たり前のように頼っていたそうです。そして気づけば、その周りからは一人、また一人と人が離れていったといいます。
誇れることをした覚えはありません。ただ、値段をつけた一つひとつに、ちゃんとお礼を言ってくれる人を大切にしたい。これからもそうやって、作り続けていこうと思います。
(30代女性・ハンドメイド作家)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























