
「君の分は、少しいいところにしたかった」予算表に「相談」と書いた僕の不器用な気持ち
コラム
たった一言が、彼女を悩ませていた
ところが、それからの彼女は、どこか様子が違いました。やりとりはいつも通りなのに、ふとした返事に元気がない気がして、僕は気になっていました。二人で会ったとき、彼女のほうから切り出してきました。
「予算表の私の分だけ『相談』ってあったでしょ。あれ、ずっと気になってて」
聞けば、自分の分を削られるのだと受け取って、お金で線を引かれた気がしていた、というのです。僕の言葉足らずな一言が、彼女に何日も余計な不安を抱かせていたことを、このとき初めて知りました。
そして...
僕は正直に打ち明けました。
「ああ、あれか。君の分だけは、勝手に決めたくなかったんだ」
「僕の分はどこでもいい。けど君が泊まる部屋とか、やりたいことは、ちゃんと話してから決めたかった」
彼女が「削るための『相談』だと思ってた」と言うので、僕は「逆だよ。君の分は、少しいいところにしたかった」と返しました。気持ちを数字や表に変えて伝えるのは、僕の悪い癖なのだと思います。本当は一言、こうしたいと伝えればよかった。
次の計画は、表より先に、口に出して相談するところから始めようと決めました。彼女の隣で笑っていられる時間に、惜しいと思う費目など、一つもないのですから。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























