
最後の一個だから絶対に喜ぶと思い購入→妻が本当に欲しかったのは、僕が選んだケーキではなかった
コラム
最後の一個を手にした僕は、これなら絶対に喜ぶと信じて疑いませんでした。けれど玄関で見た妻の表情に、大事なことを見落としていたと気づいたのです。
会社帰りに立ち寄ったケーキ店は、ショーケースの前に行列ができていました。お目当ては、妻に頼まれた看板のチーズケーキ。けれど僕の目に飛び込んできたのは、色とりどりのフルーツをのせた、季節のショートケーキだったのです。
妻のために選んだはずが
最近の妻は、仕事も家のことも頑張っていて、少し疲れているように見えていました。だから何か喜ぶものを買って帰りたくて、「ケーキ買って帰るね。何がいい?」とメッセージを送ったのです。
返ってきたのは「あのお店のチーズケーキがいいな」でした。
よし、それなら行こうと、僕は帰り道にそのお店へ向かいました。妻の笑顔を思い浮かべながら、足取りは軽かったのを覚えています。
行列の先で見つけたもの
お店に着くと、ショーケースの前は人だかりでした。お目当てのチーズケーキはちゃんとあります。
けれどその隣で、色とりどりのフルーツをのせた、季節のショートケーキがどんどん売れていくのが見えました。SNSで話題なのか、購入していく人が次々と現れます。
僕が気づいたときには、ショートケーキは残り一個でした。みずみずしいフルーツが詰まっていて、見るからに華やかです。
これだけ売れているのだから間違いない、妻もきっとこういうおしゃれなものが好きなはずだ。そう思い込んだ僕は、最後の一個を迷わず手に取りました。
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得意げに差し出した箱

























