
休日出勤だと嘘をついた俺が、その日ベンチで撮った一枚
コラム
先に消してしまった写真
彼女から「出勤おつかれさま。今日も忙しかった?」とメッセージが届きました。俺はアルバムの通知に気づかないまま、「うん、バタバタだった」と返しました。その時点で、嘘は増えていました。
週末、部屋に来た彼女は、グラスに触れる前にアルバムの画面を見せました。「この写真、誰と行ったの」
俺は説明するより先に、写真を消しました。言い訳を考えたわけではありません。見られたことに焦って、消す動きだけが先に出ました。彼女がバッグを持ったとき、ようやく「父親と会ってた」と話しました。
そして...
父から連絡が来たこと、会う日が彼女との予定と重なったこと、どう話せばいいか分からず休日出勤だと嘘をついたこと。順番に話すと、彼女は「嘘は、もうなしにして」と言いました。
その後、あの写真をもう1度アルバムに戻しました。今度は間違いではありません。家族の話から逃げずに、2人で話した記録として残すことにしました。
話してしまえば、数分で済むことでした。俺はその数分を避けたせいで、彼女に何日も不安を渡しました。次に言いにくい話ができたときは、写真を隠す前に、まず自分の言葉で話したいです。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























