おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

「友達に戻ろう」そう言った彼の手は、なぜか私の服を1枚ずつ、贈り物みたいに畳んでいた

コラム

箱のいちばん上の、見覚えのあるパーカー

そのあと、私の荷物は新しい部屋へ届きました。箱を開けると、畳まれた服の上に、彼のパーカーが1枚だけのっていました。

私がよく部屋着にしていたものでした。袖が長くて、洗濯のたびに彼が「また着てる」と笑っていた服です。なぜ私の荷物に入れたのか、聞きたいと思いました。

ポケットに手を入れると、折りたたまれた紙がありました。そこには、転勤のことで私を振り回したことへの謝罪と、私が幸せに暮らしてほしいという言葉が書かれていました。

そして...

私はその手紙を何度も読みました。彼なりの気遣いだったことは分かります。でも、先に決めてから渡された優しさは、受け取るまでに時間がかかりました。

一緒に行くか、待つか、終わりにするか。どの答えを選ぶとしても、私にも考える時間がほしかったです。

今もそのパーカーは手元にあります。着る日はまだ多くありません。それでも、畳まれた服の上に置かれていたあの1枚を見るたび、優しさだけでは足りない場面があるのだと思います。大事なことほど、先に決める前に言葉で渡してほしかったです。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

  • X
  • Line