
祖母の絵文字に隠れていた、母から聞いた理由
コラム
祖母の家の台所で見つけた大学ノートに、細かい字で書かれていたもの。あの絵文字の意味を、私はそこで知りました。画面に並んでいたのは、桜と太陽とにぎりめしと花束の、意味のわからない絵文字の列でした。
意味のわからない絵文字が、毎日届き続ける
祖母からメッセージが届き始めたのは、私が1人暮らしを始めた頃です。最初は「元気にしてる?」といった短い文だったのに、あるときから花や動物や食べ物の絵文字が並ぶだけの、判読不能なメッセージに変わりました。「おはよう」と返す私に、祖母は1日に何度もチューリップと猫と虹を送ってきます。返信を考えるのが億劫で、私はいつも既読だけつけて画面を閉じていました。
母に電話して、教えてもらったこと
そんな日が2週間ほど続き、私は母に電話をかけました。
「おばあちゃん、意味わかんない絵文字ばっかり送ってくるんだけど」
愚痴のつもりで話した私に、母は少し間を置いてから「あの人、シニアの教室に通ってるのよ」と答えました。近所の公民館で、若い先生からスマホの使い方を習っているのだそうです。
「あなたに送るのが楽しみで、宿題も熱心にやってるらしいわよ」
電話を切ったあとも、私はしばらく画面を見ていました。
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祖母の家の台所に、置かれていた大学ノート
























