
「アカウント、見つけちゃったんですよね」初対面で私のSNSを言い当てた彼と、その後
コラム
悪びれない言い方
「猫の投稿、いいなと思って見てました」
彼の言い方には、隠し事を打ち明けることが出来たような軽さすらありました。悪びれる様子がないぶん、この人の中では普通のことだと分かって、私は笑顔を作ったまま一歩下がり、改札に定期をかざしました。ホームに立ってからも、彼がまだこちらを見ている気がして、振り返れませんでした。
そして...
家に着いてまずしたのは、アカウントに鍵をかけることでした。過去の投稿を遡ると、行った店も、飼っている猫も、最寄り駅を推測できそうな写真も並んでいました。翌日、彼から長いメッセージが届きましたが、開いたまま返信はしていません。文面の丁寧さは最後まで変わらないのに、教えていないことを知られていた事実だけは、その丁寧さでは上書きできませんでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























