
「。」だけ返し続けた俺が、休憩室で長いメッセージを打った日
コラム
彼女から届いたのは、「怒ってるなら言ってほしい」というメッセージでした。
引っ越し資金を貯めて驚かせるつもりだった俺は、事情を隠したまま、彼女に自分の言動が原因だと思わせていました。
「読んだ」の代わりに送った丸
昼は販売の仕事をし、退勤後は倉庫の仕分けに入っていました。
彼女との引っ越し資金を先に貯め、まとまった額を用意してから見せたかったのです。相談して始めるより、準備を整えて驚かせるほうが喜んでもらえると考えていました。
しかし、想像していた以上に疲れがたまり、帰宅後に返信を考える余裕がなくなりました。それでも既読のままにはしたくなくて、「読んだ」という意味で「。」を送るようになりました。
最初は短い言葉を返していましたが、それも難しくなり、最後の3日間は丸だけです。彼女がどう受け取るかより、返事をした形を残すほうを優先していました。
彼女が自分に原因を探していた
倉庫の休憩中、彼女からメッセージが届きました。
「怒ってるなら言ってほしい」
俺はそこで初めて、彼女が自分の言動に原因を探していると分かりました。心配させているのは俺なのに、彼女は自分が何か悪いことをしたのではないかと考えていたのです。
いつもの「。」では返せませんでした。
俺は「怒ってない。ごめん、明日ちゃんと話す」と打ち、仕事を増やして疲れていること、まだ伝えていない話があることを書きました。
すぐに全部説明すればよかったのに、通帳を見せて話すという段取りだけは、まだ守ろうとしていました。
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通帳を見せる前に伝えるべきだった

























