
「同じ歳なのに」いとこと比べられた私が聞いた本音
コラム
台所で2人きりになったとき、いとこが小さな声で切り出しました。
誰にも言えなかったという打ち明け話が、長年の劣等感を少しずつ無くしていきます。親戚の集まりのテーブルには、今年もいとこの会社の名前が入った手土産が並んでいました。
今年も始まった比較
正月に親戚が集まるたび、話題の中心は大手企業に勤めるいとこでした。同い年で、子どもの頃から成績も習い事も並べて語られてきた相手です。叔母が湯のみを置いて、私の母に言いました。
「同じ歳なのにねえ」
販売の仕事に誇りを持ってきたつもりでしたが、この一言の前では、いつも言い訳を探してしまいます。ふと見ると、当のいとこは笑いもせず、手元の湯のみだけを見ていました。
台所で2人
食器を下げに台所へ行くと、いとこが先に流しの前に立っていました。水音に紛れるような小さな声で、いとこが言いました。
「私、会社辞めたんだ。まだ誰にも言ってないんだけど」
泡のついたお椀を持ったまま、私はいとこの横顔を見ました。居間では今も、いとこの会社の話が続いています。辞めた理由を聞いていいのか迷っているうちに、いとこのほうから続けました。
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聞かされていた側

























