
「ごめん、まだ使えてなくて」開けられないままの手編みのマフラーと、友人が隠していたこと
コラム
友人の部屋で片付けを手伝っていると、棚の奥から見覚えのある紙袋が出てきました。中身は、誕生日に渡した手編みのマフラー。袋を留めたテープまで、渡した日のままでした。
袋のまま残っていた贈り物
昨年の冬、私は友人の誕生日に手編みのマフラーを渡しました。似合いそうな毛糸を選び、仕事のあとに編み進めたものです。友人は笑顔で受け取ってくれました。
ところが、棚から出てきた紙袋には開けた形跡がありません。私が見ていると気づいた友人は、袋を棚の奥へ押し込みました。
「ごめん、まだ使えてなくて」
友人はそれだけ伝え、別の段ボールを開け始めました。
連絡できなかった帰り道
片付けの間も、あの紙袋が頭から離れませんでした。毛糸を選んだ時間も、編み直した部分も、友人には必要のないものだったのかもしれません。
帰りの電車でメッセージを送ろうとしましたが、どんな言い方をしても責める内容になりそうで、連絡できませんでした。使わなかった理由より、何も話さず棚の奥にしまわれていた事実が引っかかっていたのです。
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カフェでの告白


























