
花火大会で場所を横取りした家族、5分後に示された映像
コラム
屋台から戻ると、場所取りに敷いていたはずのレジャーシートが、通路の脇に畳んで置かれていました。相手の母親は、私が何を言っても笑っていました。けれど、隣でスマホを構えていた男性が歩み寄ってきた瞬間、周りの視線が一斉にこちらへ集まりはじめます。
毎年の場所取り
娘が生まれてから、この花火大会には家族3人で毎年来ています。今年は私が先に河川敷へ行き、土手の見やすい一角にシートを敷きました。四隅を石で押さえ、保冷バッグとタオルを置いて、目印としては足りると思っていました。合流した夫と娘と屋台を回って戻るまで、30分もかかっていません。それなのに、シートのあった場所には知らない家族連れが座っていました。通路の脇に畳まれたシートの上には、私の保冷バッグとタオルが重ねて置いてあります。
「証拠ある?」
「ここ、シートを敷いていたんですが」と声をかけると、母親らしき女性が顔だけをこちらへ向けました。「来たときには何もありませんでしたけど」。夫が通路の脇を指さしても、「知りません。落ちてたんじゃないですか」と取り合いません。警備の人を呼ぶべきか、呼んだところで打ち上げに間に合うのか、考えばかりが空回りします。娘が私の手を強く握り直したので、私は一度言葉を切りました。すると女性は、周りに聞こえる声で笑ったのです。「証拠ある?」隣のシートの人たちは、みんな目を伏せていました。
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隣にいた男性


























