
「うん、また誘うね」返信は数語なのに、彼のアプリはずっとオンラインのままだった
コラム
初めてかかってきた電話
私は「もしかして、疲れさせてしまいましたか」と送りました。既読がついた直後、彼から電話がかかってきました。彼と電話で話すのは初めてでした。
彼は「会う前のメッセージは、正直、背伸びしてた」と話しました。文章に自信がなく、友人へ相談しながら内容を整えていたそうです。会って話したあとも同じ文章を送り続けると、素の自分を隠しているように思えたのだと。
私が「オンラインなのに返事が来ないから、ほかに好きな人ができたのかと思ってた」と打ち明けると、彼は慌てて言いました。「アプリを開いてたのは、君とのやりとりを読み返してたから」「これからは短くても、自分の言葉で送りたい」整った文章では届かなかった彼の声が、そこにはありました。
そして...
私は「短くていいから、続けてほしい」と答えました。
2度目に会った日、彼は駅へ向かう前に次の約束を提案し、そのあと私の前でスマホを操作しました。
「もうこのアプリで誰かを探すつもりはないから」
彼が見せてくれた画面には、退会手続きが完了したことが表示されていました。
今も彼のメッセージは短いままです。それでも、表示や文章の長さで気持ちを測ることは、もうしていません。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























