
「毎日送らなくていいよ」母に告げた数日後、届いたのは文字のない写真だった
コラム
「毎日送らなくていいよ」と電話したあと、母からの長文は途絶えました。数日後に届いたのは、梅シロップの瓶だけを写した1枚です。
週末、実家の台所で母が口にした言葉から、写真を送った理由を知りました。
毎日届く3通の長文
実家を出たのは今年の春です。母からのメッセージは、引っ越した日から届くようになりました。庭の花が咲いたこと、回覧板が回ってきたこと、近所の犬が吠えていたこと。1つずつは短い話でも、すべて書かれた文面は読むのに時間がかかります。それが毎日、2通や3通届きました。
私は「そうなんだ」「元気だよ」と短く返していました。それでも次の日には、同じくらいの長さのメッセージが届きます。通知をオフにしても、メッセージを開けば母からの文面が並んでいました。母の近況を知りたくないわけではありません。ただ、すべてを読む余裕はありませんでした。
返せないと電話で伝えました
未読が12件になった日、帰宅してから実家へ電話をかけました。
「毎日送らなくていいよ。忙しいし、返せないから」
母は少し間を置いて、「返事はいらないのよ」と言いました。返事が要らなくても、読む時間は必要です。しかし、そこまで説明すると母を責めるように聞こえそうで、私は話を続けませんでした。
通話を終えたあと、母とのメッセージ画面を閉じました。これで長文に追われなくて済むと考えていました。
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文字のない梅シロップの写真

























