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「全然変わってないね」私を傷つけた同級生が、同窓会で食事に誘った

コラム

「今度、2人でごはん行こうよ」。屈託なく誘う彼女に、私は高校の頃の言葉を思い出します。帰り際、彼女が言いかけた言葉の続きは、最後まで聞けませんでした。

受付の名簿にペンを走らせながら、私は1つ上の行に並んだ名前を見て思わずため息がもれました。

1つ上の行にあった名前

高校の同窓会の受付でのことです。1つ上の行の名前は、当時同じクラスだった彼女のものでした。彼女は私の顔を見るなり、「久しぶり。全然変わってないね」と手を振ってきました。高校時代、彼女は私に容赦がありませんでした。発表のたびに小さく笑い、「あなたって、いつも余裕そうだよね」と、褒め言葉の形をした棘を向けてくる人でした。私はあいまいな会釈だけを返して、彼女から一番遠い席を選びました。

昔と同じ声で、昔と違う言葉

それなのに彼女は、料理の皿を持って私の隣にやって来ました。仕事のこと、地元のこと、話題は途切れず、彼女は何度も私の名前を呼びました。あの頃のきつさはどこにもなく、旧友そのものの口ぶりでした。楽しいと感じかけている自分に気づいて、私は取り皿の縁を親指でなぞりました。あの頃の私は、彼女の一言が怖くて、授業で手を挙げることさえやめていたのに。忘れたふりで笑い合うのは、当時の自分への裏切りに思えました。

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