
私が来ると先に帰るママ友、忘れ物を取りに戻った公園で知った理由
コラム
忘れ物を取りに戻った公園で
別の日、娘が忘れた水筒を取りに公園へ戻ると、人の減った広場の隅に、彼女の姿がありました。またがった自転車の車輪をふらつかせては、足で地面を蹴って止まる、を繰り返していました。
かごは空のままで、買い物帰りでないことはひと目でわかりました。「もしかして、練習中?」声をかけると、彼女は少し間を置いてから打ち明けてくれました。
「実は、自転車に乗れないの」
皆が自転車で来る公園に、彼女だけが歩きで通っていたこと。息子さんが疲れる前に切り上げると、それがちょうど私の着く頃だったこと。避けられていると決めつけていた自分が、恥ずかしくなりました。
そして...
「じゃあ、一緒に練習しよ」私がそう言うと、彼女は大きくうなずきました。今では休みの日に練習に付き合っています。仕事で遅れて着いた日も、彼女は少しだけですが私の事を待ってくれているようになりました。「ごめん、今日も先に帰るね」を聞かなくなってから、公園までの道を急ぐ足が、少し軽くなりました。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























