上司の席へ先に向かった私。伝えたのは、同期のミスではありませんでした

コラム

半分しか答えられませんでした

エレベーターの前に立つと、彼女が横に並びました。「どうして先に、私に言ってくれなかったの」と聞かれて、私は「私の口から先に言うほうが、早いと思ったから」と答えました。中身を見ないで日付を書いたという続きは、言い訳に聞こえる気がして飲み込みました。彼女から見れば、私はミスをわざわざ上司に報告した同期です。そう見えると分かっていて、訂正できませんでした。怖かったのは叱られることではなく、彼女に呆れられることのほうです。扉が開いて、私が先に乗りました。

そして...

今は、見ていない書類の確認欄を空けたまま彼女に返しています。数を読み上げてから日付を書くやり方は彼女が先に始めたもので、私はそれを真似ています。あの日に飲み込んだ半分は、まだ渡せていません。渡す相手を間違えていたことだけは、もう分かっています。

(20代女性・営業事務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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