
「今飲み物並んでる」炎天下で30分待った私、カップを持つ友人が返した「暑いんだから仕方ないでしょ」
コラム
「暑いんだから仕方ないでしょ」
「私、ここでずっと待ってたんだよ」。立ち上がってそう伝えると、友人は目をそらして「暑いんだから仕方ないでしょ」と返しました。悪いのは気温で、自分ではないという言い方です。私はかばんを持ち直して、背を向けかけました。その背中に「これ、前に飲みたいって言ってたやつ」と声が追いかけてきました。後ろを見ると、友人はカップをこちらへ差し出したまま、「寝坊したって、最初に言えばよかった」と続けたのです。
そして...
カップの中身は、私が話したことすら忘れていた店の果実のお茶でした。家を出る前から間に合わないと分かっていたこと、まっすぐ来ずに列に並んだこと。ベンチで友人は、順番にぽつぽつと話してくれました。遅れた30分より、待つ側の時間を想像しない言い方のほうが刺さったのだと、私も正直に伝えました。今では約束の日に、彼女から「今から出る」とだけ届きます。その短さが、前よりずっと誠実に見えています。
(20代女性・アパレル販売)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























