「焼けすぎて誰かわからなかった笑」同窓会で笑われた私に、彼が返した言葉

コラム

店の扉のガラスに映った腕を見て、私はカーディガンの袖を手首まで引き下ろしました。席を立った彼がこちらへ歩いてきます。そのあとに続いた言葉を、私は帰り道になっても、ずっと思い返していました。

出席に丸をつけるまで

高校の卒業から5年ぶりの同窓会でした。案内の返信を、私は締め切りの前日まで書きかけのままにしていました。保育士の夏は、プール当番と外遊びの引率の毎日でした。日焼け止めを塗り直す間もないまま、腕も首も、境目がわかるほど焼けていました。それでも出席に丸をつけたのは、幹事の欄に彼の名前があったからです。教室で隣の列にいた頃から、私は彼のことが好きでした。

笑い声と一緒に届いた一言

乾杯のあと、近況を聞かれた私は、プールの監視で焼けた話を短くしました。話題がよそへ移った頃、グラスを持って近づいてきたのは、隣のテーブルにいた元クラスメイトの女子でした。「久しぶり」。手を振った彼女は私の腕に目をやって、周りに聞こえる声で続けました。「焼けすぎて誰かわからなかった笑」。いくつかの笑い声が重なりました。「仕事で、どうしても焼けちゃって」。そう返した声は、途中で細くなりました。「日焼け止めくらい塗ればいいのに」。彼女の視線がちらりと横へ流れたことに、深い意味があるとは思いませんでした。私は袖口を手の中に握り込んで、氷が溶けていくのを見ていました。

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