
職場では「バリキャリ」と呼ばれる私、休日のコインランドリーで後輩と鉢合わせした日
コラム
乾燥が終わるまでの話
後輩は帰らず、少し離れた椅子に座りました。私は自分でも可笑しくなって、「家でも課長やってるわけじゃないよ」と言いました。すると彼女は少し迷ってから、口にしました。
「私、辞めようと思っていました」
企画書を大きく削るよう言われてから、自分はこの仕事に向いていないと思うようになったこと。誰にも相談せず、退職届まで書いたことを話してくれました。
私は、その企画書のことを思い出しました。内容が悪いと思って削らせたわけではありません。伝えたいことが多すぎて、結論が埋もれていると思ったからでした。でも、そこまで説明した覚えはありません。
「その話、乾燥が終わるまでなら聞く」
そう言って、私は隣の椅子に座りました。
そして...
週明け、彼女はやり直した企画書を持ってきました。
「結論から言います」
そう切り出して見せてくれた資料は、前よりずっと整理されていました。私は直したほうがいいところを2つだけ伝えました。退職届については、こちらから聞きませんでした。
今も私は、帰宅するとジャケットを脱いでスウェットへ着替えます。会社で厳しく見られていることは、たぶんこれからも変わりません。ただ、相手に直してほしいことがあるなら、理由まで伝えるようになりました。
(30代女性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























