
「怖い課長」だと思っていた私、退職届を書いた休日、コインランドリーで会った相手
コラム
言えなかった退職の話
しばらくすると、課長が言いました。
「家でも課長やってるわけじゃないよ」
その言葉を聞いて、私は思わず口にしました。
「私、辞めようと思っていました」
企画書を削るよう言われたこと、自分には向いていないと思ったこと、退職届まで書いたことを話しました。課長は途中で遮らずに聞いていました。
「内容が悪いと思ったわけじゃないよ。言いたいことが多くて、結論が見えにくかったから削ってって言った」
と説明しました。初めて聞く理由でした。私は、厳しい言葉だけを見て、課長には迷ったり疲れたりすることもないと決めつけていました。
「その話、乾燥が終わるまでなら聞く」
と言われ、私はそのまま話を続けました。
そして...
退職届は、まだ机の上にあります。あの日話しただけで、迷いが全部なくなったわけではありません。ただ、週明けには企画書をやり直して課長の席へ持っていきました。
「結論から言います」
そう伝えてから、資料を開きました。今度は、直すところを2つだけ教えてもらいました。
これからも課長を怖いと思う日はあるかもしれません。それでも、言葉だけで意味を決めつける前に、分からないことは聞いてみようと思っています。コインランドリーで見たスウェット姿のことは、誰にも話していません。
(20代女性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























