断りの1通が送れないまま、私が代わりに用意していたもの

コラム

催促に返せない3日間、私は社内で答えを覆そうとしていました。3日目に送った長文に返ってきたのは、もっともな言葉でした。画面のいちばん下には、相手からの催促が残ったままでした。

初日に出ていた、2つの答え

私は取引先の窓口を担当していました。「納期を早められないか、至急ご確認いただけますか」と届いた日、社内への確認はすぐに済ませました。答えは、間に合わせられないというもの。そして上司からは「この件は断ってください」と指示が出ました。指示どおりの断りを打ち終えて、私は送信の手前で手を止めました。数量を分ければ間に合わせられるかもしれない。その見込みを捨てられませんでした。

覆すための2日と、消した1通

翌日に届いた別の確認には、その場で返しました。答えのある問いには返せるのに、肝心の1件だけを私は残していました。指示に逆らって調整を続けていることは、まだ誰にも言えません。「確認中です」とだけ打ちかけて、それも消しました。覆せる保証もないまま、期限だけを約束することはできませんでした。「先日の納期の件、その後いかがでしょうか」と催促が届いても、返せる結論がないまま、私は画面を閉じました。至急と書かれた依頼を3日も残せば、どう見られるかは分かっていました。

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