
「ちゃんと収まるか見ておきたいんだ」荷造りの際に知った、押し入れいっぱいの箱
コラム
戸を開けたら、同じ箱が奥まで並んでいました
次の休み、彼の部屋へ荷造りを手伝いに行きました。押し入れの戸を開けると、同じ大きさの箱が奥まで並んでいます。
「これも新居に持っていくの?」
手前の箱を指すと、彼は少し間をおいてから、持っていく、と言って箱を下ろしました。中に並んでいたのは、私たちが一緒に見ている作品のフィギュアです。隣にはディスク、奥には缶バッジが詰まっていました。好きなのは知っていましたが、これほど集めているとは知りません。この箱を全部運ぶために測っていたのだと、そのときは思いました。
「これ、全部そうだったの?」
「好きなのは知られてると思ってた。この量だとは言えなかった」
そして...
「好きなのは知ってたよ。ここまでとは思わなかっただけ」
そう言うと、彼は気まずそうに箱のふたへ手を置きました。
「引かれると思ってた」
新居でも全部入れるつもりだったのかと聞くと、彼は首を横に振ります。
「俺のは上の段にまとめるから、下は全部使っていいよ」
上へまとめて、私の物を置く場所を残せるか。あの日のメジャーは、そのためのものでした。今、下の段には私のバッグが入り、箱から出したフィギュアが1体だけリビングの棚に置かれています。私が好きだと言っていたキャラクターでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























