用件だけだった夫の返事に急に絵文字が。「最近、絵文字多くない?何かあった?」と聞いた結果

コラム

何か言いにくい話でもあるのか。思いきって聞いてみても、届いたのは「え、そう?特に何もないよ」という短い返事と、また笑った顔の絵文字でした。

家族のグループチャットを開くと、夫からの返事に笑った顔の絵文字がついていました。結婚して17年、夫が送ってくるのはいつも用件だけの短い文です。見慣れない小さな顔に、思わず画面を見返しました。

了解とだけ届いていた返事

わが家のグループチャットは、夫と私、高校1年の娘の3人だけ。夕飯の献立や帰りの時間を伝えるのは、たいてい私の役目です。

献立を書き、帰りの時間を聞き、ときには「無理しないでね」と添える。それでも夫から返ってくるのは「了解」か「わかった」がほとんどでした。了解、とだけ表示された画面を、しばらく眺めてしまうこともありました。

忙しい人だから仕方ない。用件が伝われば十分だと、自分に言い聞かせてきたのです。

笑った顔が並ぶようになった画面

ところが先週、いつものように送ったメッセージへの返事が違っていました。

「今日は魚にしたよ。帰りはいつもの電車?」

「了解です。いつもの電車で帰ります」

文の最後には、笑った顔と電車の絵文字。次に「お弁当、保冷剤入れてあるよ」と送ると、「ありがとう。助かります」のあとに手を合わせた絵文字が続いていました。

うれしいはずなのに、どこか落ち着かない。頭に浮かんだのは数年前のことでした。車をこすったと夫が打ち明けるまでの数日、やけに優しく、頼んでもいない洗い物まで引き受けてくれたのです。

今回も、何か言いにくい話があるのかもしれない。そう思って見返すと、並んだ笑顔が、何かを切り出す前の準備のように見えてくるのです。

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