「誰かに吹き込まれた?」と送った俺→彼女からの同棲の誘いを素直に喜べなかった理由

コラム

彼女から届いた返信を前に、言い訳の文章を打っては消していました。疑うような一言を送った俺には、先に打ち明けなければいけないことがありました。

ブックマークの一番下に、1年前に保存した物件のページが残っていました。消そうと思いながら、一度も消せなかったフォルダです。それを久しぶりに開いた日、彼女の友人でもある同期から短いメッセージが届きました。

1年前から止まっていた問いかけ

1年前、部屋に来ていた彼女に物件サイトを見せながら、俺は「一緒に住む?」と聞きました。前の週から、2人の駅の間にある町の間取りをいくつも保存していたのです。返ってきたのは「まだいいかな」でした。彼女は笑っていて、仕事が忙しい時期なのも知っていました。それでも、同じ質問をもう一度する勇気は出ませんでした。2回続けて断られるのが怖かったのです。

彼女の部屋の更新が近いことは、前から聞いていました。このまま更新されたら、また2年待つことになる。そう考えて、同期に頼みごとを送りました。

「それとなく、一緒に住む気があるか聞いてみてくれない?」

確かめたくて送った一言

同期からは「言っといたよ。あとは自分で聞きなよ」と返事が来ていました。それから間もなく、彼女からのメッセージが届きました。

「ねえ、一緒に住むの、そろそろ考えてみない?うちの更新、再来月なんだよね」

嬉しいはずでした。けれど、報告の直後に届いた文面は、同期に言われた勢いのように見えたのです。背中を押されただけなら、いずれまた「まだいいかな」に戻るかもしれない。彼女自身の気持ちなのか確かめたくて、打ったのがこれでした。

「誰かに吹き込まれた?」

送信してから読み返して、気づきました。聞きたかったのは「本当にそう思ってる?」だったのに、画面に残っていたのは疑う言葉でした。

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