紅葉の計画を立てるのは好きなのに、出かける日になると体調不良を理由にしていた俺

コラム

彼女から届いた問いに、いつもの文面は打てませんでした。何度も書いては消して、最後に送ったのは、3回とも言えずにいた本当のことです。

車のキーを玄関の棚に置いたまま、ベッドに戻りました。アラームを止めてから、ずいぶん時間がたっています。彼女に送る文面は、もう考えなくても打てるようになっていました。

計画を立てている間が一番楽しかった

営業職の俺は、休みの前に出かける計画を立てるのが好きです。駐車場や途中のパン屋まで調べて、彼女に次々と送っていました。送っている間は、本気で行くつもりでした。

ところが当日アラームを止めると、山道を2時間運転することも、渋滞を避けるための早起きも、急に重く感じてしまう。あれだけ楽しみにしている彼女に、だるいから行きたくないとは送れませんでした。

同じ文面を3回送った

1回目に送ったのが「ごめん、今日ちょっと体調悪くて」。返ってきた「お大事に」を見て、布団の中でスマホを伏せました。その日のうちに「次こそ絶対行こ」と送ったのは、気まずさを消したかったからです。

それなのに2回目も、同じ文面を送りました。3回目は、打つのに迷いもしませんでした。

いつもなら「お大事に」が返ってくるはずの画面に、届いたのは「ほんとに体調悪いの?」。

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