おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

「逆だよ。誕生日まで待ってて」彼女が選んだ品を、僕がこっそり灰色に変えていた理由

カップル

彼女のセンスを否定したわけではありません。むしろ逆でした。リストに並んだ品を眺めながら、僕はある計画を思いついてしまったのです。それを黙っていたことが、彼女を悩ませているとは知らずに。

彼女の候補が、彼女好みだと気づいて

彼女がリストに並べてくれたのは、マグカップ、革のキーケース、ブランドのボールペン。僕のための候補のはずでした。けれど一つずつ見ていくうちに、妙なことに気づいたのです。どれも、いつか彼女が店先で「これいいな」と足を止めていた品ばかりでした。僕のためを思って選んだつもりでも、本当に心が動いた品は、彼女自身が欲しかったものなのだろう。そう考えると、なんだかおかしくて、そして少し愛おしく感じました。

思いついた、ささやかな計画

それなら、いっそ僕からこの品を彼女に贈ろう。そう思いついて、リストの中の彼女の候補に、一つずつ確保済みのマークをつけていきました。灰色になれば、僕が用意するという合図のつもりでした。しばらくして、彼女が聞いてきました。「私が選んだものだけ、全部グレーになってるよね。私のセンス、そんなに微妙だった?」。僕は「逆だよ。誕生日まで待ってて」とだけ返しました。種明かしをすれば驚きが薄れる。その程度にしか、考えていなかったのです。

  • X
  • Line