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「ごめん、あとで直しておくね」と返した僕が、隠していたドキュメントを彼女に見せた日

カップル

予定より早い種明かし

約束の休日、部屋に来た彼女は、ローテーブルのガイドブックに手を伸ばしませんでした。「ひまわりのアイコンの人、誰?」。顔を上げると、彼女は付箋のあたりを見たまま続きを待っています。用意していた言いわけが、口の中でほどけていきました。「ごめん、それはまだ言えない」。言ったそばから、電話口の姉の声がよみがえります。「言えないことがあるなら、この旅行には行きたくない」。その声を聞いて、守っていたのが秘密なのか、自分の見せ方なのか、わからなくなりました。僕は鍵のページを開いて、彼女の正面に画面を回しました。「姉なんだ。あの町に住んでたことがあって、店の予約だけ頼んでた」。仕様の話も、順番に説明しました。話してしまえば、それだけのことでした。隠していたあいだ、彼女に見えていたのは、知らない編集者と開かないページだけだったのです。

そして...

予定通り、僕たちは旅行に出かけました。姉が予約してくれた海沿いの店で、彼女は料理にも景色にも喜んでくれました。帰り道に、彼女は「むやみに秘密ごとを作るのではなく、素直に打ち明けてくれると嬉しい」と話してくれました。サプライズの段取りより、先に話しておくほうがずっと大切だったのだと、ようやくわかりました。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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