
「ただの同僚だよ」と言い続けた俺の嘘→披露宴のスクリーンに映し出された日
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披露宴のスライドショーに映ったのは、2人の幸せな思い出ではありませんでした。俺が隠し続けていた女性との写真。あの数十秒間、俺は何もできませんでした。
ごまかした日々
結婚が決まってから、やめなければいけないとわかっていました。職場の同僚との関係。彼女には「ただの同僚だよ」と紹介した人。最初は仕事の愚痴を聞いてもらうだけだったのが、食事に行くようになり、やがて一線を越えました。婚約後もずるずると続けていた自分が、一番情けない。結婚式前夜、彼女に「明日、楽しみだね」と言い、「うん、楽しみだよ」と返してくれた笑顔を見ながら、スマホの写真フォルダのことが頭をよぎっていました。消さなければと思いながら、消せないままあの日を迎えたのです。
消せなかった写真
写真を消せなかった理由は、自分でもよくわかりません。未練だったのか、あるいは、この関係が確かに存在した証拠を手放すのが怖かったのか。以前、彼女に「これ、誰?」と聞かれたことがあります。「ただの同僚だよ」と笑って返しました。あのとき彼女の目が一瞬揺れたのを、俺は見ていました。それでも嘘を重ねた。仕事で忙しいと言いながら、相手と会っていた夜もありました。彼女が招待状の宛名を丁寧に書いている隣で、別の人へのメッセージを打っていた。その事実だけで、十分すぎるほどの裏切りでした。
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スクリーンに映った嘘
























