
「長く住んでほしい部屋にしか、言いません」便箋に注文を書き続けた私の本心
ライフスタイル
玄関先で「私、何かご迷惑をかけてますか」と聞かれ、私はまず居間に上がってもらいました。あの便箋に書けなかったことを、話すときが来たのだと思いました。
外階段の掃除の途中で、2階の角部屋の換気扇が今日も止まっているのに気づきました。
7つ目まで書いた便箋
角部屋の人が入って、もうすぐ4年になります。ごみの出し方は正確で、家賃が遅れたことも一度もありません。できれば長く住んでほしい人です。それなのに私は、顔を合わせてもうまく話せず、回覧板を渡すときも用件だけで終わってしまいます。だから更新のたびに、伝えたいことを便箋に書いて、契約書と一緒に封筒へ入れてきました。今回は7つ。多すぎるだろうかと迷い、それでも1階の部屋のことを思い出して、全部残しました。
玄関先での短いやりとり
更新の封筒を郵便受けへ入れてから数日、換気扇の音が聞こえない日が続きました。回っていれば、外階段の下からでもわかります。思い切って、私は角部屋を訪ねました。
「換気扇は、回しっぱなしにしてもらえてますか」
「はい、だいたいは」
「ベランダの排水口も、月に1度は見てくださいね」
言いながら、廊下の壁と天井の隅を確かめました。結露の染みは出ていません。ほっとした半面、玄関に立つ角部屋の人の返事が、だんだん短くなっていくのもわかりました。
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1階の部屋のこと
























