
長い予約メッセージにも「承知しました」しか返さなかった僕、内容を店のメモに残していた理由
ライフスタイル
僕がいない日も、メモだけは残ります
店の人数が少なくなり、僕が予約のお客さまを直接案内できない日が増えました。
そういう日は、ほかの店員がその日の予約票を見て席を整えます。
常連のお客さまなら、必要に応じて店のメモから希望も移します。
ある日、あのお客さまが来られたときも、僕は接客ではなく仕込みに入っていました。
予約時に届いたのは、日時と人数だけです。
それでも奥側が空いていたので、予約票には、
「奥側優先」
「上着掛け近く」
と書いておきました。
あとで店員から、
「会計のとき、予約の紙を見ていましたよ」
と聞きました。
自分の名字の横にあるメモについても聞かれたそうです。
そこで初めて、
「あの短い予約は、希望がなくなったからではなかったのかもしれない」
と思いました。
こちらが何も聞かないから、相手も何も書かなくなっていた。
その可能性を、それまで考えていませんでした。
そして...
次に届いた予約は、久しぶりに長いものでした。
日時と人数のあとに、
「今回は上着が多くなりそうです」
「空いていれば奥の席だと助かります」
とあります。
僕はいつものように、予約票へ内容を移しました。
それから、
「承知しました」
と送りました。
送ったあとで、しばらく画面を見ていました。
必要なことは全部受け取ったつもりでも、相手にはその作業は見えません。
それ以来、確認が必要な頼みが書かれているときは、
「奥のお席で見ておきます」
「上着掛けもございます」
など、受けた内容が分かる言葉を少し足すようになりました。
長い返事を書くようになったわけではありません。
ただ、「承知しました」の中に何を入れたつもりなのかを、相手にも分かる形にするように意識しています。
(40代男性・料理人)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























