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    「大丈夫」と言えなかった私が、退職の日に後輩へ残した失敗の記録

    ライフスタイル

    最後のページに書いた「大丈夫」

    その日の帰りに、手帳の最後のページへ1行を書き足しました。「同じ順番で間違えている。だから大丈夫」。読ませるつもりだったのかは、自分でもはっきりしません。退職の日、机を空にして、手帳だけを一番下の引き出しに戻しました。「引き出し、一番下だけ片付けきれなかったの。悪いけど、お願いね」と言ったのは、そう言う以外に渡し方が思いつかなかったからです。花束を受け取って、エレベーターに乗りました。扉が閉まる間、後輩はこちらに一度頭を下げただけでした。

    そして...

    新しい家の机の上の段に、新しい手帳を1冊入れました。間違えたことを、20年前と同じ書き方で書いています。あの子があの1行を読んで嫌な顔をしたのか、封筒を裏返さずに済んだのか。知らないまま、今日も1行を足しています。

    (40代女性・営業事務)

    本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

    (ハウコレ編集部)

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